SG世界線に岡部以外がいてR世界線に岡部だけがいるという状態と、アクティブな世界線は常に一つだけという設定との矛盾についての考察です。

以下の解説での略語の意味
RS=リーディングシュタイナー
SG世界線=シュタインズゲート世界線

解説
(1)アクティブな世界線はほぼ移動していない

アクティブな世界線は過去改変によってのみ移動するのが基本原則。なので、岡部が観測されていたときの過去を変えず、岡部が観測されていないときの岡部の存在確率という結果だけ変えた場合は、過去改変には一応該当しないのでアクティブな世界線はほとんど移動しないことになる。

しかし、実際には極微小の変動率だけ世界線は移動しているが、実質、アクティブな世界線はほとんど移動していないのとほぼ等価といえる。

(2)R世界線は全ての状態が未確定である

SG世界線 = 岡部以外の全員がいる
 R世界線 = 岡部しかいない

では、R世界線の岡部はどうなっているかというと、誰からも観測されることのないR世界線の岡部は、ある状態を確定させることができない。何故ならば、誰一人として観測者がいないR世界線では、岡部は誰からも観測されないからだ。

ある人物の状態というのは、別の観測者がいて観測することによって状態が確定する。

その観測者がいないと、岡部の状態は何も確定できなくなる。生きているか死んでいるか、寝ているのか起きているのか、何をしているのか、岡部に関するありとあらゆる状態が誰からも観測されないがために全く何も確定させられない。

まさしくR世界線の岡部は、まるで幽霊のような存在となっておりどうにも形容しがたい存在となっているのである。

しかしながら、R世界線の世界を岡部以外の観測者が観測すれば、必ず岡部が観測できるということは確定している。

全ての人間の存在は、過去改変が行われず世界線が移動しない限り、SG世界線かR世界線のどちらかにしかなく、つまり岡部のとりうる世界線の状態は2つしかなく、SG世界線で岡部を観測できないという状態が確定すると必然的に、R世界線で岡部を観測できる=R世界線に岡部が存在するということにつながるからである。

でもR世界線の岡部を岡部以外の観測者が観測しないと岡部の状態は何も確定できない。

したがって、SG世界線で岡部を観測できないという状態が確定しているために、R世界線に岡部が存在する、R世界線を観測すれば岡部を観測できるということだけは確定しているが、R世界線の岡部がどうなっているかという状態はR世界線には誰も観測者がいないので、全く未知で不明という状態。

この誰からも観測されず何一つ状態を確定させることのできないR世界線というのは、アクティブな状態、アクティブな世界線とは言えない。

何故ならば、R世界線は岡部だけに限らず全ての状態が観測されないので、全て不確定状態であり、未知の状態だから、アクティブな世界線とは言いがたい。R世界線の世界が観測されて何がしかの状態が確定されたときに、R世界線はアクティブな世界線であると言える。

例えるのならば、R世界線は誰からも観測できずされず全状態不明のあの世的な世界であり、岡部はR世界線で誰からも観測できずされず全状態不明の幽霊になっているようなものだからである。
(あの世なら死んでいる状態は確定しているので あの世という例えも正確には間違い)

つまり、誰からも観測できずされず状態が全て未確定のあの世のR世界線は、この世のアクティブな世界線として実在しているとはいえない。

(3)岡部という人(=肉体、精神)と記憶の存在根拠は、R世界線ではなくSG世界線に依存する。

もし、R世界線がアクティブでかつR世界線が平行世界ならば、岡部という人(=肉体、精神)と記憶の存在根拠は、R世界線に依存するはずである。つまりSG世界線に依存せず、独立しているとういこと。

が、SG世界線から別世界線のR世界線に移動した観測者の岡部という人(=肉体、精神)と記憶の存在根拠は、SG世界線に完全に依存したままである。

何故ならば、R世界線に移動した岡部もSG世界線の観測者によってSG世界線で観測された過去の状態は確定しておりかつR世界線では全ての状態が確定しないので、R世界線での岡部という人(=肉体、精神)と記憶の状態は、全く未確定であるため何も確定しないためである。

つまり、岡部の状態を変えることができるのは、SG世界線で観測されていて存在している岡部の状態を変えることによってのみでしか状態を変えられない。

つまり、唯一存在が確定しているSG世界線で観測された岡部の状態に何らかの影響があると、R世界線にいる岡部に影響を与えてしまい、かつSG世界線に存在が観測されている岡部の状態にのみR世界線の岡部という人(=肉体、精神)と記憶の状態は依存する。

R世界線の岡部という人(=肉体、精神)と記憶の状態 
= SG世界線にいる岡部の状態の関数 + R世界線にいる岡部の状態の関数

R世界線にいる岡部の状態の関数
= 0 (=一切の状態が未確定であるため、岡部の状態に全く影響を与えない)

より、

R世界線の岡部という人(=肉体、精神)と記憶の状態 
= SG世界線にいる岡部の状態の関数


すなわち、R世界線の岡部の存在は、SG世界線に完全に依存・従属しており独立して存在していないので、R世界線はアクティブな世界線とはいえない。


以上より、

(1)アクティブな世界線はほぼ移動していない
(2)R世界線は全ての状態が未確定である
(3)岡部という人(=肉体、精神)と記憶の存在根拠は、
R世界線ではなくSG世界線に依存する

のため、R世界線はアクティブな世界線とはいえず、SG世界線だけが唯一のアクティブな世界線である。

2014年01月20日 10:00│Comments(4)

この記事へのコメント

1. Posted by 胆谷   2014年01月24日 20:33
アクティブじゃないから矛盾しない仮説。納得です。

劇中で観測観測いってるのも、量子論らで意識させたいギミック(あからさまですが)なんでしょう。
態々ディベートさせるように作ってあるとしか思えない映画でしたが、小説や設定資料では、その答え合わせ的な補完はされているのでしょうか。

2. Posted by 管理人   2014年01月24日 22:29
コメントありがとうございます。

大変申し訳ございませんが、小説は必要なところだけを立ち読みしただけで、設定資料にいたっては持っていないので見ていません。

小説をチラっと立ち読みした限りにおいては、らしきことは書かれてありますが完璧には書いてませんでした。

設定資料を買われた他の考察サイトさん(http://altevid.blog.fc2.com/blog-entry-13.html)によると、設定資料にも完璧には書かれていないようです。

なので、各種情報から自分で考察するしかなさそうです。
3. Posted by 胆谷   2014年01月26日 02:50
URL先も拝見しましたが、やはり映画独自のプラス設定のようですね(拡大解釈する上で可能性としては勿論充分にありえますが)
原作は原作、他は他と考え、一つ纏めにしない方が多数いても仕方無いと思えます。
原作は原作で完全に完結しているので、続編を作るに当たって設定破綻に抵触しないレベルの付けたしも致し方なしと納得出来ます。
R世界線という名前自体がミスリードに当たるのは、スタッフサイドもしてやったりなのでしょうね。
4. Posted by 管理人   2014年01月26日 09:17
コメントありがとうございます。

紹介したURL先に求めるお答えがあったようで幸いです。

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